自転車を利用している皆さんは「青切符」という言葉を聞いたことはありますか?
これからは自転車での交通違反にも罰金が科される時代になります。
特に歩道通行や右側通行など今まであまり重く見られてこなかった行為が取締の対象となり、罰金が取られることになります。
一体どれぐらいの罰金が取られることになるのでしょうか?
この記事では自転車での青切符に関連する交通違反と罰金の詳細について解説していきます。
以下の表は罰金(反則金)の予想額です。
違反行為 | 罰金額(予想) |
---|---|
信号無視 | 6,000円 |
歩道通行違反 | 6,000円 |
無灯火運転 | 6,000円 |
右側通行 | 6,000円 |
一時停止違反 | 5,000円 |
スマホ使用運転 | 12,000円 |
ヘルメット未着用 | 罰金額未定 |
自転車と青切符
【16歳以上を対象】“歩道走行”や“スマホ走行”も取り締まり 自転車の交通違反に「青切符」導入へhttps://t.co/0EPmGZhPSs
— ライブドアニュース (@livedoornews) March 6, 2024
改正案は今の国会に提出され、成立すれば2年後には導入。専門家によると、スマホ走行は自動車でも重く罰せられ、自転車での場合は反則金12000円とかなり高くなるという。
自転車の交通違反に対して「青切符」の制度導入が検討されています。
現在は自動車やバイクで使われている「青切符」とは一体どういうものでしょうか?
青切符とは何か?
青切符とは、交通違反が発生した際に違反者に対して警察が交付する違反通知のことです。
青切符は比較的軽い違反(一時不停止や信号無視など)に対して交付されます。
これは自動車やバイクの運転者に対してすでに行われている制度です。
運転者は、一定期間内に指定された金額を支払うことで、その違反行為に対する刑事罰を回避することができます。
一方、赤切符は比較的重い違反(酒気帯び運転や妨害運転など)に対して交付されます。
赤切符は通常の刑事手続と同様に、警察の捜査→検察官への送致→起訴→裁判という流れで処理されます。
赤切符を交付されると、原則として刑事裁判にかけられ有罪になるため、前科がついてしまいます。
今までは自転車の交通違反の取締は赤切符だけだったので、それ以外の違反は注意するだけで見過ごされてきました。
自転車に青切符が導入される背景
自転車に青切符が導入される背景には、自転車事故の増加が深く関連しています。
近年、自転車を利用する人々が増加する中、交通ルールを守らない自転車利用者による事故も年々増えてきています。
自転車の利用者は罰金や免許の停止がないので軽い気持ちで違反する人が多いようです。
特に、歩道を走行する自転車と歩行者との事故、自転車同士の衝突、信号無視や右側通行による事故などが問題視されています。
これにより、自転車利用者の安全意識を高め交通ルールの遵守を促す必要が出てきました。
青切符制度の導入により自転車利用者にも法規を遵守する意識がより強く求められることになり、結果的に交通事故の減少につながることが期待されています。
自転車の青切符での罰金
【衝撃】自転車に青切符導入へ!16歳以上の悪質違反に反則金
— 爆サイ.com【公式】ツイッター (@bakusai_com) March 5, 2024
反則金の額は信号無視は6000円、一時不停止は5000円、携帯電話の使用は1万2000円。
「酒気帯び運転」「あおり運転」は刑事処分の対象に。
めっちゃ回収できそうだな。#自転車 #青切符pic.twitter.com/fNJMq2eXKP https://t.co/fHhNBHNeT8
赤切符で支払うのを罰金と言いますが、青切符で支払うのは正確には反則金と言います。
自転車でやりがちな交通違反とその反則金についてまとめてみました。
自転車でやりがちな交通違反
自転車でよく見られる交通違反には、以下のようなものがあります。
●右側通行
自転車の右側通行は基本的に禁止されています。
自転車は車道の左側を通行することが求められており、一方通行の道でも「自転車を除く」の標識がない限りは、右側通行をしてはいけません。
右側通行は他の車両や自転車利用者にとって危険な行為であるため、正しい通行ルールを守ることが重要です
●一時不停止
信号のない交差点では、優先道路以外が一時停止するルールになっています。
自分の走行する側に停止の標識や停止線がある場合は一度しっかり停止する必要があります。
一時停止を無視して進入すると事故につながります。
●信号無視
自転車も車両である以上、自動車などと同じ信号に従う必要があります。
「行けそうだから」という理由で無視してはいけません。
●ながら運転
スマホ操作、イヤフォン装着、傘さしなど、他の行為をしながらの運転は大きな問題となっています。
●歩道通行違反
自転車の歩道走行は基本的に許可されていません。
しかし、特定の条件下で例外的に許可される場合があります。
これには、13歳未満の子供や70歳以上の高齢者、または身体の不自由な人が自転車を運転している場合、または車道が使用不可能または非常に危険な状態の場合などが含まれます。
さらに、歩道を走行する場合は歩行者を優先し、徐行する必要があります
これらの違反行為は交通事故の原因となり得るため、自転車を安全に運転するためには、これらのルールを理解し実践することが重要です。
予想される青切符での反則金の額
自転車に対する「青切符」制度の導入は、法改正が2024年に行われるとして、実際の適用開始は2026年以降になる見込みです。
改正案では、自転車の青切符は16歳以上の人が対象となります。
また、青切符の反則金の額は「原付きバイク」と同等とされる予定です。
したがって、違反の内容によりますが一般的には5000円から1万2000円程度とされています。
例えば、自転車でのスマホ操作などの「ながら運転」は、反則金が1万2000円となると予想されています。
また、車道の左側以外を走行した場合や一時停止を無視した場合、歩道通行の違反などの反則金は、それぞれ5000円から6000円程度となると予想されています。
これらの罰金は、交通ルールを守ることの重要性を再認識させ、自転車利用者の安全を確保するためのものです。
まとめ
自転車利用者への「青切符」制度の導入が検討されています。
これは自動車やバイク同様、自転車の交通違反にも罰金が科されることを意味します。
特に、今まで軽視されがちだった歩道通行や右側通行などの違反が罰金の対象となります。
予想される罰金額は信号無視や歩道通行違反で6,000円、無灯火運転や右側通行で同じく6,000円、一時停止違反で5,000円、スマホ使用運転で12,000円とされています。
ヘルメット未着用については、罰金額がまだ定められていません。
青切符の導入背景には増加する自転車事故とルール違反があり、自転車利用者の安全意識の向上と交通ルールの遵守が求められています。
改正案が成立すれば、2024年の法改正後約2年を経て2026年以降に青切符制度が適用される見込みです。
青切符制度により16歳以上の自転車利用者が歩道走行やスマホ走行などで取り締まられることになり、違反行為に応じた反則金が課されるようになります。
自転車での交通違反に対する意識が高まることで、交通事故の減少につながることが期待されています。