テレビでエジプトのピラミッド特集を見ていると、何度かテレビで見たことがある有名な考古学者の「ザヒ・ハワス博士」が出ていました。
この記事では「ザヒ・ハワス博士」の経歴や、イッテQでのイモトとの共演、訪日した時の公演について解説しています。
ザヒ・ハワス博士の紹介
エジプト考古学の世界的権威であるザヒ・ハワス博士。
彼はエジプトのピラミッドや古代エジプトの王墓の発掘において中心的な役割を果たしています。
その業績は、エジプト学の進歩に大きく貢献し、世界中で高く評価されています。
特に、古代エジプトの謎に満ちた歴史に光を当て、その魅力を広く伝えてきました。
来月2日に、Egyptian Day in Japan!が埼玉県の和光市民文化センターで開催されます。考古大臣であったザヒ・ハワス博士の講演や、弊協会の「ピラミッド・タウン」の発掘調査メンバーである矢羽多万奈美さんが話しをされます。 pic.twitter.com/Mwcq9YhiDD
— Yukinori Kawae/河江肖剰 (@yukinegy) June 14, 2017
ザヒ・ハワス博士の経歴と業績
ザヒ博士は、エジプト考古学の第一人者として長年にわたり活躍しています。
彼はエジプト考古最高評議会事務総長や考古大臣を歴任し、エジプトの文化遺産の修復や保護に尽力しました。
また、ピラミッドの調査を率いるなど、エジプト考古学の進歩に大きく貢献してきました。
ザヒ・ハワス博士の略歴
1947年5月28日: エジプトのダミエッタ管区の小さな村で生まれる。
1967年: アレキサンドリア大学でギリシア考古学とローマ考古学の学士号を取得。
その後、カイロ大学でエジプト学の学位を取得し、ギザのピラミッド地帯で考古局の検査官として勤務。
1987年: エジプトのギザとサッカラの考古学総監督として勤める。
1980年代初頭(33歳頃): ペンシルベニア大学で博士号を取得。
エジプトのギザとサッカラの考古学総監督に就任し、カイロのアメリカ大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校、アレキサンドリア大学で教鞭をとる。
2002年: エジプト考古最高評議会事務総長に就任。
エジプト人によるエジプト学の育成や文化財保護・返還運動に取り組む。
2011年: エジプト革命最中に新設された考古大臣の地位に就任するが、数ヶ月後に辞職。
同年4月、カイロ博物館のギフトショップの場所利用に関する容疑で有罪判決を受けるが、控訴により判決は解除される。
彼はエジプト人によるエジプト学の育成や、文化財保護・返還運動に積極的に取り組んでいます。
また、欧米や日本のマスメディアの利用に積極的で、ヒストリーチャンネルなど世界的なネットワークを持つメディアの古代エジプト特集にも出演しています。
彼の功績は多く、2006年には国際テレビ映画部門でエミー賞を受賞し、2009年にはスペイン政府よりスペイン芸術文学勲章を受勲しました。
また、2022年には日本政府より旭日重光章を受勲しました1。
ザヒ・ハワス博士の経歴は、学術的な成果と政治的な役割の両面で顕著です。
彼の研究と指導は、エジプト考古学の発展に大きく貢献しています。
エジプト考古学における彼の重要な役割
ザヒ博士の最大の特徴は、エジプトの考古学的な発見を世界に伝えることに情熱を傾けている点です。
彼は「失われた黄金都市」の発掘を含む、多くの重要なプロジェクトを指揮しました。
また、最近では、クフ王のピラミッド内部で186年ぶりに発見された「未知の空間」の調査にも携わっています。
この空間は縦横2メートル、奥行き9メートルの規模で、その発見はエジプト考古学において画期的な出来事とされています。
このような彼の功績は、世界中の多くの人々にエジプトの歴史と文化の魅力を伝える上で大きな役割を果たしています。
ザヒ博士のイッテQ出演
日本の人気番組「イッテQ」でのザヒ・ハワス博士とイモトアヤコの交流は、双方にとって新たな挑戦でした。
エジプト考古学の深い知識を持つザヒ博士と、常に好奇心満載のイモトが共に活動することで、考古学の世界をより身近に、そして魅力的に伝えることができました。
本日も #イッテQ ご覧頂きありがとうございました😋
— 世界の果てまでイッテQ!【日テレ公式】 (@itteq_ntv) May 21, 2023
イモト、ザヒ博士と貴重な体験後の2ショット😆
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イッテQでのザヒ博士の登場とその影響
イッテQではザヒ博士が、番組の視聴者にエジプトの古代遺跡や歴史を分かりやすく解説しました。
彼の出演は、視聴者にエジプト考古学の魅力を再認識させ、エジプト文化への関心を高める効果をもたらしました。
イモトとの交流と探検
2023年5月に放送されたイッテQのスペシャル番組では、イモトアヤコがザヒ博士の発掘調査に密着し、古代遺跡の発掘作業や石棺の開封作業に参加しました。
イモトは、発掘作業で出土した遺物に触れ、石棺の開封を見学するなど、エジプト考古学の世界を間近で体験しました。
また、ザヒ博士や他の調査員との交流を通じて、エジプト考古学への理解を深めました。
イモトは当初緊張していましたが、徐々に調査員としての役割に溶け込み、番組では彼女のエジプト考古学への挑戦と成長が描かれました。
ザヒ博士の最近の発見とプロジェクト
ザヒ・ハワス博士は、最近でもエジプト考古学の分野で顕著な発見をしています。
特に、ピラミッドの内部で新たな発見があったことは、学術界だけでなく、一般の人々の間でも大きな話題となりました。
これらの発見は、古代エジプトの歴史と文化に新たな光を当てるものです。
ピラミッドの新たな発見とその重要性
2023年3月、エジプトからの驚くべきニュースが届きました。
クフ王のピラミッド内部に、186年ぶりに未知の空間が発見されたのです。
この空間は縦横2メートル、奥行き9メートルという大きさで、ピラミッドの北側斜面から中央に向かって延びる通路のような形をしています。
この発見は、エジプト考古学において重要な意味を持ち、ピラミッドの内部構造に関する新たな知見を提供しました。
「失われた黄金都市」の発掘とその発見
ザヒ博士は、前述したように「失われた黄金都市」と呼ばれるプロジェクトの指導も行いました。
このプロジェクトでは、約3400年前の遺跡が発掘され、エジプト史上最大級の発見の一つとされています。
これらの発掘作業は、古代エジプトの生活や文化に関する貴重な情報を提供し、世界中のエジプト学者や歴史愛好家から注目されています。
ザヒ博士の日本への訪問
ザヒ・ハワス博士の日本訪問は、日本とエジプトの学術交流において非常に重要な意味を持ちました。
博士は、複数の大学で講演を行い、エジプト考古学の最新の発見や研究成果について話しました。
これらの講演は、日本の学生や研究者に対して、エジプト学の深い知見を提供する貴重な機会となりました。
日本の大学での講演と交流
ザヒ博士の日本での講演は、駒澤大学、早稲田大学、名古屋大学で行われ、エジプト考古学の最新情報を伝えました。
彼の講演は、学術的な内容だけでなく、エジプト文化に対する深い洞察も提供し、聴衆に大きな影響を与えました。
エジプトと日本の文化交流への貢献
ザヒ博士の訪日は、日本とエジプト間の文化交流を促進する重要な役割を果たしました。
彼の活動は、両国の学術的な協力を深めるとともに、エジプトの古代文化と歴史への理解を高めるきっかけとなりました。
特に、エジプト考古学に関心を持つ日本の学生や研究者にとっては、非常に有意義な機会であったと言えるでしょう。
考古学への影響と今後の展望
ザヒ・ハワス博士は、エジプト考古学における生きる伝説として、世界中の考古学者に影響を与え続けています。
彼の研究と発見は、古代エジプトの謎を解き明かす鍵であり、今後の研究においても重要な役割を果たすでしょう。
ザヒ博士による考古学の普及と啓蒙
ザヒ博士は、その情熱と献身により、考古学を一般の人々にも広く普及させました。
彼の活動は、若い世代に考古学の興味を喚起し、新たな研究者を育成する基盤を作っています。
未来のプロジェクトと期待される成果
ザヒ博士は今後も、エジプト考古学の分野で活躍を続けることが期待されています。
彼の指導のもと、新たな発掘プロジェクトや研究が進むことで、古代エジプトに関する新たな知見が明らかになることでしょう。
これらの研究は、世界の歴史と文化に新たな一章を加える可能性を秘めています。
まとめ
この記事では、世界的に著名なエジプト考古学者、ザヒ・ハワス博士の経歴と業績が紹介されています。
1947年にエジプトで生まれ、ギリシャとローマの考古学を学び、その後エジプト学の分野で活躍しました。
彼はエジプト考古最高評議会事務総長や考古大臣を歴任し、ギザのピラミッドや失われた黄金都市の発掘で注目を集めました。
日本の人気番組「イッテQ」に出演し、イモトアヤコと共にエジプトの魅力を伝える一方で、日本の大学で講演を行い、日本とエジプトの文化交流に貢献しています。